星降る山の麓から



山さとに

元気な子供の声

畑の向こうの
古いお家に駆けて行った。

夏休みで

お父さんやお母さんと
来たのかな?

それとも
子供らだけで来たのかな?

大切に
見下ろすように 山がそびえる。

子供たちの夏は始まったばかり



あと10年…くらい?

我が家にも 夏休みの子供の声が響くのは

じぃちゃんは でっかい西瓜を切って

ばぁちゃんは 玉蜀黍を焼く。

猫爺さんらは静かな場所を探して
昼寝かな?



畑の向こうの家の夏休み

今日もまた 暑くなりそうです

おじいちゃん おばあちゃん
どうぞ お体に気をつけて。
2012.07.31 / Top↑
アブの小次郎

カメムシの周作

銀蠅の勇




など

夏の山さとには

おいそれとは死なない兵ぞろい。


まだ、遇ってはいないが

マムシの以蔵も身を潜めているのだ。

先日も 早朝 庭掃除をしていた
お隣りの奥さんが見つけ

ご主人との連携プレーも手慣れた感じで

以蔵を一匹、袋に入れて縛っていた。




極力 薬品は使いたくなく

我が家でも 持参しているのは

天然除虫菊の蚊取り線香のみ。

以蔵が出たら 棒きれで追っ払うくらいしか

能がない。




ムサシにしても
小次郎にしても

今のところ

機嫌良くお引き取り願えるまで

そぅ~ … と している。



なにしろ

山さとのムサシも小次郎も

半端なくでかい。

そして強い。


空気も美味しく

のびのび健康に育ったせいだろう。





そう言えば

山さとには たった一軒

お昼だけ食べられる 小さな店があり

農家のお年寄りの方が

利用されていて

結構 繁盛している。

メニューは 薬膳カレーと

あとは煮物や和え物の

茶色メニュー。



そこは新鮮野菜の青空市も出ていて

こないだ昼時
買い物に立ち寄ると

でっかいバイクが何台も停めてあり

金髪の兄ちゃんらが
昼日中 たむろしていた。

まー こんな山さとに何用?

そう思って ちらちら観察していると



どうやら 若者らは
山さとの兄ちゃんたちのようで

別段、てらいもなく

爺ちゃん婆ちゃんに混じって

昼飯を食った様子。




見かけは街の若者たちと変わりはないが

なんか可笑しくて

いつまでも笑いが込み上げた。





ムサシも小次郎も
きっと以蔵も

山さと育ちは
爺ちゃんっ子
婆ちゃんっ子が
当たり前なんだろなぁ。



仲良く…とまでは
なかなかいかないけれど

「 敵 」 ではない。

山さとには この子らが必要だから
いるんだもんなぁ。

駆除することも
もちろんこれからあるだろが

私もいつか

強くて元気な

山さと育ちのおばばになろう。
2012.07.30 / Top↑

 
最近まで
 
ここらはうーんと静かでの…
 
だぁれも住まんこの家の
 
窓が開くことはなかったんじゃが
 
いや、もっと昔は
賑やかじゃったんじゃよ
 
夏になると、表の大きな杉の木に
 
元気な子らがよじ登ったりしての
 
それを見ながら
お父さんは火を起こして
 
家族みんなで食事の支度じゃった
 
子供らの笑い声に混じって
 
お母さんの鼻歌も聞こえてきたり
 
この家が 若くてはつらつとして
一番幸せじゃった時じゃ
 
毎年 この暑い季節になると
 
そうして賑やかな家族の声が聞こえたもんさね
 
 
 
 
それが
 
いつのこれからかのぅ…
 
だんだん
 
だんだん
 
子供らが大人になって
家族が一人減り
 
二人減り
 
とうとう だーれも来なくなって…
 
 
 
たまぁに …
 
お父さんが一人でやって来ては
 
暖炉に火をくべて
 
昔を懐かしんでいたのかのぅ
 
一人ぽつんと
赤い火を眺めておったが
 
わしは冬眠の最中でな
 
慰めてやることもできなんだよ
 
せめて歌なと 歌とうてやりたかったが
 
 
お父さんは一人で
この家と 別れる相談をしていたんじゃなぁ…
 
 
 
 
そうして… 
 
 
この家は
ひとりぼっちになってしまったんじゃよ
 
見るのも可哀相なほど
 
すっかり肩を落として
 
誰にも逢いたくないと言うように
 
押し黙ったまんま 
口もきかなくなってしもたんじゃ
 
 
 
 
それが今
新しい風が
 
この家に吹き込まれてきたようじゃ
 
何やら毛むくじゃらの
 
ヒゲ坊主らが
 
新しい夫婦とともにやって来て
 
あちこち探索しては
 
近所のワル坊主どもと
 
にゃごにゃご
 
縄張りの争いじゃ
 
 
夫婦は ほんに嬉しそうで
 
この家に 毎日 話しかけては
 
ほめたり 壁をさすったり
 
 
 
 
 
もうこれで わしの役目も終わりじゃな
 
 
 
おっと
 
またヒゲ坊主たちが お出ましじゃ
 
見つからん間に
 
退散退散。
 
 
 
 
 
ほんとはまだ 若い蛙なのかも
白い身体の蛙に
白髪の老人の姿をちょっと想像して…
 
 
山さとも、日中あんまり暑くて
頭がぼおーーー の毎日です。
 
 
 
 
2012.07.28 / Top↑
今日また 山さとは

大雨 & 大雷!!


猫らと 午後のまどろみ中

急に足もとから 涼風が

「あら」 と頭をもたげると

足もとの窓の空が陰り

次の瞬間、雨。



おっと! 洗濯物が!

慌ててデッキに飛び出すと

もう 大粒の雨が降り始めている。

半端じゃない大粒!

金平糖くらい?


あっという間に ずぶ濡れになった。



なんとか全部、軒下に入れ

すぐに私は部屋の中へ


さっきまで30度あった気温が

ぐんぐん下がり始めている。



ピカ!


窓から すごい稲光!



かと思ったら

この世のものとは思えぬ音が鳴り響く。


街では決して経験したことのない

豪快と言えば豪快な雷音。


間髪入れずに 次々光り

ドッカーン!ゴロゴロ

バリバリバリバリ



私、雷は苦手じゃない方。

と 思っていたが

あんまり好きじゃないかも…

家までビシビシ揺さぶって。



まるで 雷さまが

頭のすぐ上で ボーリング大会。

何度も何度もストライクを決めて

大喝采がなりやまない。



みたいな場面を想像して

遊んでみる。。。

くらいの余裕で

楽しく過ごさなくっちゃぁ~

山さと暮らしは 始まらないのね~
2012.07.24 / Top↑


二日続きで大雨の降った山さとに

一日置いて

昨日また大雨が降る。

それだけの雨にも耐えて

お隣りの畑の作物。 黒枝豆だって。



今朝方はまだ、雨の名残で空気も湿り

ひんやりとして 膝掛けが放せなかった。

時間が進むにつれて

山々に光が射しこみ

気温も上がって来た。

諦めていた洗濯を始めて

何気に畑を見ると



れれっ!?


黒枝豆の苗が大きくなってる!

昨日はまだ

いや、今朝はまだ

こんなに育ってはいなかった。

根っこごと 流されてもおかしくはない
小さな苗だったのに




九州地方に 大きな被害をもたらした今年の大雨、

ちょうど予約注文していたメロンが
6000個も 雨に流されてしまったと聞き
農家の方の あまりな落胆と
どれ程の被害額かを思って
しばし言葉もなかったが



もしかすると日本の土地に

昔からあった植物と

外から来た植物の

その地に根付く 踏ん張る力というか…

生命力のうち?の
その地との 根源的な相性…というのだろうか…

何かが 明暗を分ける差に…?



もちろん 大雨といえ

こちらと九州とでは

その水量や何もかも

違っているだろうけれど…


『 地産地消 』って

ただ単に

「その地で出来た物をその地で頂く」

というだけではなくて…

その地の人間と

その地で

昔から 繰り返し生まれ育った作物は

とてもよく似た同じ細胞で出来ていて

同じ性質を持って

同じ気持ち…なのかもしれず…


そうした作物を

その地の者たちが頂き

生命をまた 次につなげて

人も 作物も 健やかに

足さず 引かず

ぴったしと合いながら

繰り返してゆけること…

それが その土地の物を頂く という

本当の

意味なのかもしれない



いつのころからか ずっと考えていた

その答えを やっと見たような…

黒枝豆の苗が雨上がりの風に揺れている。

秋には沢山の実をつけるのだろうなぁ。。。


2012.07.23 / Top↑


昨日、山さとは昼から大雨。

バケツどころか

風呂桶? プール?

ぐらいひっくり返したような

ものすごい雨だった。

街のマンションじゃあ

たとえこんなに降ろうと

雨は直接
うちの天井を揺るがしはしない。

平家造りの山さとの我が家には

屋根をたたく雨粒の一つ一つが

柱をつたい 壁をつたい

肌にも足元にも響いて

うちの らは

目をまんまるくして

神妙な顔つきだ。



今朝は 山のとんびが

ピーヒョロロー ピーヒョロロー と

何度も鳴いている。

昨日の雨で

お母さんとはぐれた
子供のとんびの声だろか…

それとも 子供を探す
母さんとんびの声だろか…



意外と平気なのは

小指の爪の先ほどの

小さな小さな雨蛙。

あんな大雨にも流されず

我が家の玄関の手摺りに止まり

それより小さな喉を震わしていた。

山さとの かわいい主かもしれない。



2012.07.20 / Top↑


キッチンの
小さな窓を開けると

山から降りてくる風が

山裾の家々の屋根を渡り

田んぼの中を泳いで

洗い物をする私のところへやって来る。


少し背丈の伸びた
青い稲たちの頭を

いい子だ いい子だ
どの子もいい子だと 撫でているようで

夏の風が 一番優しかったんだなぁ。


夏の熱い陽射しを受けて

青い稲の子供が光る。

もうすぐ梅雨明けかな。
2012.07.16 / Top↑
この週末より 山さとへ。

いよいよ 蒸し暑い街の一日に
バテ始めた。

暑さが身体に堪えると

体力が下がり

治癒力が落ち

そのせいか 坐骨が痺れ出す。

湿気もよくないとは思うのだが

雨で気温が下がると楽。

難しい身体だこと。



先だって
山さとに行ったときに作った「どろ団子」


moblog_a5b181e2.jpg



土のお団子の中には

色んな種が混ざっているんだよ~


メロン
トマト
しそ

…あり? それから何だっけ?


moblog_4c47eb03.jpg


この お団子をね

あっちへ ぽ~ん

こっちへ ぽ~ん

鳥になった気分で
蒔く? 投げる? んだよ~

それでおしまい。

草引きも

水やりも

肥やしはもちろん

な~んにもしない。

お天道様とお月様
雨の神様
土の神様たちに

あとは お任せなのだ。

全てのタイミングが合えば

芽を出し
花が咲き
実をつけるでしょう。

それは全て
自然の「タイミング」という
神様たちの決めごとに委ねることにする…

人間は それ以上 手を出さない…

究極の 「自然農法」 ( 福岡正信・著『 わら一本の革命 』)

この農法を知ったとき

もう随分 前になるけれど

それから ずっとやってみたかった。


山さとには 楽しみが一杯。

昔から、夢だったことを

思い切り手作りしながら、暮らしたい。

今度の避暑は その練習。

その準備。


待っててね 山さとのお家。



2012.07.12 / Top↑